視覚からの情報を脳で混色

投稿者: | 2019年2月21日


スーパーなどで、美味しそうだと思って買ってみたけど、そうでもなかったなんて経験はありませんか? 

色の話としてはすごく有名ですが、食材を「錯覚」で美味しそうに見える色使いがあります。


例えばみかんの赤いネットやオクラの黄緑のネット、など。

赤いネットを使用して、より濃いオレンジ色に見せることで甘みが強そうだと、脳が勝手に思い込む錯覚です。

オクラの緑色のネットも同じで、より緑を鮮やかに見せて美味しそうに見せる効果があります。濃い青緑より、黄緑の方がフレッシュな印象ですね。

これは、視覚からの情報を脳で混色して、無意識に色を見てしまうから。

ネットの色と食材の色が混色されて、みかんは甘みを強く感じ、オクラはフレッシュに見せています。

味覚と色も繋がってる。

もう一つ、有名なのは、肉や魚

赤身のものは、たいてい青シソや緑のバランが添えられています。

赤と緑は補色の関係(上記写真参照)で、組み合わせることでお互いの色を引き立てあい、より鮮やかに見せる効果があります。

赤みのお肉や刺身が、更に赤みを増して鮮やかに見える錯覚です。

また、スーパーなど精肉コーナーでは、赤みが綺麗に濃く見えるように、赤の波長を多く含んだ照明が使用されている場合がほとんどで、更に惣菜コーナー、鮮魚コーナー、それぞれで違う照明が使われ、食品を美味しそうに見せる工夫がされています。

色の仕組みを知ると色々気付くことが多いのです。消費者の立場で考えると騙されないように賢い消費者になりたいですね。